フミの恋文

製菓、コスメ、競馬、園芸、その他カルチャーへの想いを綴る

今週の標語川柳大会!「排水溝」

 

前略

 

本日のお悩みは、Fumiさん(北海道・24歳)より提供いただきました。

「『シンクの排水溝が秒で詰まって溢れてくること』です。わたしはお菓子作りと料理が趣味の、寮生活をしている社会人です。最近寮で洗い物をすると、シンクの排水溝がすぐに詰まって水が溜まってきてしまいます。詰まっていた残飯などが水と共に湧き上がってきて、綺麗にした洗い物も汚されてしまう気がしてとても気になります。わたしが寮で1番キッチンを使うので、三角コーナーや排水溝の掃除をするようにしていますし、詰まりそうなものは必ず三角コーナーに流しているのですが、残念ながら気にしていない子もいるようです。洗い始めてから詰まっているのに気づくこと、週2回の生ゴミ収集を待たずにその状態になってしまうことに、正直疲れてしまいました。皆様の標語で、寮に住む同期たちが少しでも、食べ残しなどをそのまま流しに捨てないようになることを切に願っています。宜しくお願い致します。」

 

それでは早速ですが、番組の委員会によって選出された標語川柳の、特別賞受賞作を発表してゆきたいと思います。

 

〜ダジャレ賞〜

「『つまらない 工夫』ひとつで 詰まらない」

まあこれはそのまんまですね。残飯が残っているお皿や、茶殻のついたポット、水道をひねる時に三角コーナーに少し向けてやる、それだけでいいんですよ。「つまらない」なんて言わないでほしいですよね。ダジャレだって考えてるほうは真剣なんですわ。

 

綾鷹賞〜

「考えて それは恵みか 生ゴミか」

そもそも残飯を出すな理論ですね。完食主義なわけではないですよ。ただ、べつに本人が食べられるのに、食べ方が雑なせいでお皿に残ってしまい捨てられる米粒とか、どうなのかなぁと思ってしまうだけです。食べ物を「恵み」という言い方はなんか、クサイ気がしてあまり好きではないのですが、食べられるそれを食べないせいでゴミとなってしまうこととの対比を出したかったのと、韻を踏んでいるのでこのフレーズを選びました。選出されました恵さん(京都府・28歳)には、番組よりギフトカード3万円を贈呈させていただきます。ありがとうございました。

 

〜オカン賞〜

「流れども ボクは海へは 還れない」

新書サイズで出る小説か、1ヶ月も待たずに上映終了する話題俳優ばかり起用した映画か何かのタイトルのような感覚で。

ボクとはつまり生ゴミたちのことですね。小学生の標語コンクールのポスターで描かれるとしたら、冷凍カット野菜をイメージしていただけると。野菜は畑から来るものですから。(しかもカット野菜ならオレンジや緑の四角でいいから、お子さんでもへっちゃら!)海に辿り着いたところで完全なるアウェー。「畑違い」です。異国の地で肩身も狭く生きていくことになるでしょう。ここでの「ボク」が「乾燥わかめ」だとしても、彼らが生まれの地である海に流れついたとして、それをありのまま喜べると思いますか?都会で夢を叶えると意気揚々と水揚げされたわかめたち、乾燥され、パックに詰めて売られ、スーパーの棚から山田さん(仮名)に買われてゆき、いざうどんの具として丼に上がったはいいが、運悪く口に運ばれずに流しの排水溝へ吸い込まれてゆく。そんな形で故郷に帰ることがどれだけわかめを惨めな気持ちにさせるか、あなたには想像できるんですか?

お母さんはね、そんなわかめでも、いつでも温かい味噌汁作って待っていてあげたいと思うんですよ。

元気にやっているなら、アンタそれでお母さんは幸せなんだから。たまには連絡しなさいよ。

 

 

そして映えある大賞は・・・

 

 

残念ながら、今回は受賞作なしとなりました。

審査員の方々とも再三相談を重ねましたが、

「決定的に排水溝に残飯をそのまま流すのをやめさせられるような文句が思い浮かばない」

「水回りの目につくところに貼れる長さではない」

「突然川柳をものされてもおー〇お茶のパッケージくらいの流し見されておしまい」

「そもそも、何で仕事で洗い物するときは誰もがやっていることが寮で出来ないのかわからない」

という辛辣なコメントに終始しておりました。

 

視聴者の皆様、「我こそは大賞に輝く作品を生み出せる!」という方は、番組またはこちらのコメント欄まで、どうぞ作品をご提供ください。採用された方には、番組より金一封を贈呈させていただきます。皆様のご協力をスタッフ一同心よりお待ちしております。

 

 

see you next week...

 

ではなく

 

かしこ

 

 

深夜の酔ったテンションでごめんなさい。でもこれ日中に仕事しながら考えたことをほぼそのまま書き下ろしています。素面でもあまり変わりません。悲しい。